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ゆとり3.0

実験ブログ-WEBとシェアハウスと時々せんぺろ-

過去18年分の手塚治虫文化賞「マンガ大賞」まとめ(Kindle版含む)

マンガが好きで好きでたまらない。という方はぜひぜひご覧ください。

 

手塚治虫文化賞とは

手塚治虫の業績を記念し、「マンガ文化の健全な発展」を目的に1997年に創設。選考委員として、業界の重鎮ではなく「現在の漫画をよく読む人物」が選ばれている点、選考委員の審査内容が公開される点が特徴である。
選考年の前年に発行され、読者・選考委員から推薦された単行本が対象(このため連載中の作品でも単行本が出なかったものは選考対象にならない)。審査員の投票による一次選考ののち、最終選考を経て各受賞作が決定される。選考委員の推薦・投票内容は公開される。 *1

マンガの神様手塚治虫に続く漫画家は一体誰なのか?もちろんマンガ大賞に選ばれた作品は誰でも知っているものも多いかもしれませんが、マンガ好きのための保存用としてぜひ見てみてください! 

 

 

第18回(2014年)

3月のライオン

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

 

15歳で将棋のプロ棋士になった少年・桐山零(きりやま れい)は、幼い頃に交通事故で家族を失い、棋士の家に内弟子として引き取られた経歴を持つ。高校へ進学せず、六月町にて1人暮らしを始めた桐山は、その後1年遅れで高校に入学するが、周囲に溶け込めず校内で孤立し、将棋の対局においても結果を出せずに低迷する。自らの境遇を停滞していると感じていた桐山は、酔いつぶれていたところを介抱されたことがきっかけで、橋向かいの三月町に住む川本家と出会い、夕食を共にするなど交流を持つようになる。

主人公は15歳でプロ棋士で年収も通学する学校の教諭たちよりも全然良い。順風満帆に見える主人公だけれど、彼には「欠けている」ことが多かった。家族との絆、友達はいない、将棋以外のことは全くダメな主人公が、とある家族との出会いをきっかけに人として成長していく様が描かれています。羽海野チカさんの、和む絵柄やご飯のシーンなどはとても癒やされます。

 

第17回(2013年)

キングダム

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

時代は、紀元前。500年の争乱が続く春秋戦国時代、中国西方の国・秦の片田舎に「信(しん)」と「漂(ひょう)」と言う名の2人の戦災孤児がいた。2人は、下僕の身分ながら、「武功により天下の大将軍になる」という夢を抱き、日々、剣の修行に明け暮れていた。
やがて、大臣である昌文君に見出されて1人仕官した漂だったが、ある夜、残された信の元へ深手を負って戻って来る。息絶えた漂から託された信が辿り着いた目的地には、漂と瓜二つの少年がいた。その少年こそ秦国・第31代目の王である政(せい)であった。漂が命を落とす原因となった政に怒りをぶつける信だったが、自らに託された漂の思いと自らの夢のために、「王弟の反乱」そして乱世の天下に身を投じるのだった。 

一番びっくりしたのが、作者はこれが初連載ということなんですよね。この画力と読者をぐいぐい惹き付ける魅力的な登場人物にストーリー展開。絵柄に関しては賛否両論ありますが、僕は問題なくむしろ結構好きです。主人公の熱さに共感しながら読むことの出来る王道マンガではないでしょうか。ぜひ手にとってこのマンガの虜になってほしい。

 

第16回(2012年)

ヒストリエ

ヒストリエ(1)

ヒストリエ(1)

 

 紀元前343年。トラキア地方に位置する都市・カルディアは、北西ギリシアの強国・マケドニアの軍勢の包囲を受けていた。全ギリシア統一を目論む国王・フィリッポスによって鍛え上げられた重装歩兵団は整然とした隊列を作り、城塞都市を十重二十重に取り囲んでいた。

 

作者は最近映画にもなって話題の寄生獣の岩明均です。冒頭から作者独特の残酷なシーンやグロテクスさはこの作品でも十分に感じることができます。苦手な人は苦手かもしれませんが、寄生獣よりもどこかのんびりとした雰囲気もあります。まずは1巻を手にとってみてほしい。すぐに2巻を手に取りたくなるでしょう。

 

第15回(2011年)

JIN-仁-

JIN―仁― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

JIN―仁― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

東都大学附属病院の脳外科医・南方仁は、ある夜急患で運ばれた男性の脳から奇形腫を摘出する。その後、仁は頭痛と空耳に悩まされる。集中治療室から脱走した患者を止めようとしたが、階段からバランスを崩し、そのまま気絶してしまう。意識を取り戻した仁が、ふと辺りを見渡すと、侍達が斬り合いをしていた。仁は文久2年(1862年)、幕末の江戸時代にタイムスリップをしていたのだった。
そこで仁は、過去の人間の運命や歴史を変えていることを自覚しつつも、人々を救う為、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現していく。

ドラマにもなった名作です。個人的には絵柄に少し苦手意識をもっていましたが、読み始めるとなんのその。ストーリーとしては、タイムスリップしてしまうという結構ありがちなものですが、主人公の苦しんでいる人を救いたいという熱い気持ちに引き込まれます。

 

第14回(2010年)

へうげもの 

へうげもの(1)

へうげもの(1)

 

時は戦国時代。戦乱の嵐が日本全土に吹き荒れる一方で、様々な文化・芸術が花を咲かせてもいた。戦いに明け暮れる武人たちの間隙を縫い、「美」を愛する数寄者たちは、武人たちと同様に己の命を懸けて至高の「美」を追い求めていた。
南蛮や唐・高麗の名物を「華の美」として愛でる織田信長に対し、「茶聖」と称される茶人・千利休は、一切の無駄を排した黒色による「わびの美」に至高の価値を見出し、その価値を広めるため羽柴秀吉と手を組み本能寺の変を引き起こし、信長と「華の美」の世を終わらせた。秀吉の天下の下で「わびの美」は隆盛を極め、利休は宿願を成就させたかに見えた。しかし、その栄華は長くは続かなかった。天下人という「箔」を求め、信長の「華の美」を再現しようとする秀吉との間で対立した利休は切腹させられ、「わびの美」は終焉を迎えた。

このマンガを読んだ人は「緊張感」と「アホ」のバランスが見事すぎると言っていた。まだ僕自身読めていないが、見どころは今までの歴史マンガを根底から覆すような作品とのことだ。とっつきにくい歴史ものにおいてここまで評価された作品は必ず読まなければいけないだろう。

 

第13回(2009年)

劇画漂流

劇画漂流 上巻

劇画漂流 上巻

 

 劇画という言葉を考案し、劇画工房の中心となって劇画ムーブメントをしかけた辰巳ヨシヒロが劇画の誤ったイメージを払拭したいという狙いで執筆した自伝的作品である[1][2]。辰巳ヨシヒロと兄の桜井昌一が漫画家を目指す幼少期から始まり、自身のシリアスな作風を従来の「漫画」と区別するために誕生した「劇画」、そして劇画工房の設立、その後の活動を描いた長編青春漫画である。

劇画という個人的にはあまり馴染みのない作風を持ち味に生かした作者の自伝マンガ。彼もまたマンガの神様手塚治虫に感銘を受けて漫画家を目指した一人である。一人の男が夢に向かって進むこの作品にぜひ入り込んでほしい。

 

大奥

大奥 1 (ジェッツコミックス)

大奥 1 (ジェッツコミックス)

 

関東の田舎のある村で一人の少年が熊に襲われ、山探しをした男たちによって虫の息の状態で家へ帰ってきたが、間もなく息を引き取る。直後、少年の周囲の若い男たちが次々と高熱を出し、真っ赤な発疹を全身に発症して亡くなっていく。そしてその奇妙な病は数年後には関東一円にまで伝染していった。後に「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」と呼ばれる病は、「男子にのみ感染」「ある一定年齢までに感染すると命が無いが、歳が高ければ助かる確率が高い」という事以外対処法も治療法も発見されず、男子の人口は凄まじい勢いで減ってゆく。やがて男子の比率は女子の約4分の1で安定したが、このことにより社会は激変した。 

ドラマ・映画化された名作である大奥の原作となるマンガである。昔の日本ではいかに男子というものの価値が高く、大切にされていたのかが本書を読めばわかる。江戸時代の時代風景や描写にも注目しつつ読み進めてほしい。

 

第12回(2008年)

もやしもん

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)

 

種麹屋の次男坊である沢木 惣右衛門 直保(さわき そうえもん ただやす)は、菌やウィルスを視認し会話ができるという不思議な能力を持っていた。直保は幼馴染の結城蛍とともに、祖父の友人である樹慶蔵が教授を務める「某農業大学」へと入学する。院生の長谷川遥とゼミ生の武藤葵、密造酒の製造に失敗して多額の借金を背負うことになった2年の美里薫と川浜拓馬、偶然ゼミに参加することになった1年の及川葉月を加えた面々は、菌とウィルスに纏わる様々な騒動に巻き込まれてゆく。 

農学部というニッチなテーマで描かれた作品。リアリティーを求めているかと思いきや主人公は菌が見えるというとんでもない体質。菌や発酵食品、農学関連のことについてこと細かく描かれている。けれど個人的には、個性的な登場人物や、舞台となっている大学で開かれるかわった催しものの数々がとても楽しかった。特に大学をあげて行ったオクトーバーフェストは楽しかった。

 

第11回(2007年)

舞姫

舞姫 1―テレプシコーラ (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

舞姫 1―テレプシコーラ (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

 

埼玉県のベッドタウンで暮らす小学校5年生の篠原六花。彼女はひとつ上の姉である千花と、自宅にてバレエ教室を営む母のもとで、バレエを習う少女である。おっとりした性格の六花は、優秀で明確な意思を持ってプロバレリーナを目指す姉の千花と比べられながらも、ただ踊るのが好きでのんびりとバレエをやっていた。
夏休み明けの新学期。奇妙な転校生の須藤空美が現れる。醜い外見からは想像もつかないが、彼女のアンドゥオールの足や180度に開く脚を見た六花には、彼女はバレエをやっているとしか思えなかった。その頃六花はバレエダンサーとしては致命的ともいえる自分の身体的欠陥を知らされる。一時はバレエを止める決意までしたが、空美の踊る姿を見て再びバレエへの気持ちを取り戻すのだった。 

珍しいバレエを題材にした作品。バレエの優雅さも描かれつつ、児童ポルノ・アルコール中毒・家庭内暴力など社会の闇も描いた作品。主人公が苦難なくして成功するといったストーリーではなく、このような重たい描写によってこの作品から目を離せなくなってしまいます。

 

第10回(2006年)

失踪日記 

失踪日記

失踪日記

 

1989年11月、某社の仕事を放り出して行方をくらまし、山で首つり自殺を図るが失敗。その後野外生活を始める(以上イントロダクション)。
本編は「私は取材旅行にでていた(そーゆーことにしといてください)」という台詞で始まる。ゴミ箱を漁り、ホームレスの食べ物を盗んだりして生活した。深夜に駅前でシケモクを漁っていたとき、不審者として警官につかまり、1回目の「取材旅行」は終わった 

ホームレスになってしまうというところから始まる。作者自身が体験した壮絶な人生が描かれた作品である。ギャグ作家の、精神崩壊、自殺未遂、アルコール依存・・・様々な経験を乗り越えていく様を刮目してみてほしい。

 

第9回(2005年)

PLUTO

 

PLUTO (1) (ビッグコミックス)

PLUTO (1) (ビッグコミックス)

 

 人間とロボットが共生するようになった時代。スイス最強のロボット、モンブランが殺された。同じ頃、ドイツのロボット法擁護団体の幹部が殺害された。
二人の遺体の頭部には“角”の様な物がほどこされていることからユーロポールが誇る高性能刑事ロボット、ゲジヒトは同一人物による犯行と考え捜査を進める。ゲジヒトは犯人の標的が自分を含めた7体の、大量破壊兵器になりうるロボットたちだと考えるが、その裏に隠された陰謀に巻き込まれていく。 

巨匠手塚治虫の鉄腕アトムのエピソードである「地上最大のロボット」を浦沢直樹の手によってリメイクされたもの。最初は手塚治虫や鉄腕アトムに、おんぶにだっこの作品かと思いきや、主人公を掲示ロボットのゲジヒトとして話を展開していき、浦沢直樹の作品性・オリジナリティがふんだんに盛り込まれている。
おそらく手塚治虫の「鉄腕アトム」の時は、非現実的な近未来の世界を描いた作品だったと思うが、今の技術進化を目の当たりにすると、「もしかしたら・・・」と期待しながら楽しめるはず。ぜひ手にとって未来の世界を楽しんでほしい。

 

第8回(2004年)

ヘルタースケルター

ヘルタースケルター (FEEL COMICS)

ヘルタースケルター (FEEL COMICS)

 

 素性不明の人気ファッションモデル・りりこは、実は全身を作り変えるほど危険な美容整形手術を施しているという重大な秘密を抱えていた。りりこは、その美貌でトップスターになっていくが、美容整形の激甚な副作用と仕事のストレスで、心身共に蝕まれていく。

映画化もされた作品。美しくなるために、全身整形した主人公の心と体のバランスがゆっくりと崩れていく様に、息をのんでしまう。「美しくなること」と引き換えに彼女が犠牲にしたもの、そして待ち受ける困難をどのように受け入れていくのか?詳しくは本書を読んでほしい。

 

第7回(2003年)

黄色い本

黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン)

黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン)

 

北部の田舎で暮らす女子高校生・田家実地子が、学校の図書館で借りたロジェ・マルタン・デュ・ガール『チボー家の人々』翻訳5巻本をゆっくりと読み進めていく様子を描いた作品。10-15ページ程度で分けられた5つの章からなるが、作中で大きな出来事は起こらず、実地子が田舎暮らしや学校生活の中で本を読み進めていく様が静かな調子で描かれる。読書中のシーンでは、実地子が読み進めているページの活字をコマいっぱいに描く表現がなされている[1](描き出しもそのようなコマから始まる)。そして実地子は自身の暮らしのなかで、本の中の登場人物であるジャック・チボーやその友人たちと言葉を交わす。会話の主題は革命である。 

新潟県出身の方はぜひ。というのも本書には新潟弁であふれています。主人公がジャックチポーに寄せる淡い思春期独特の孤独感なども感じさせます。主人公が親離れする行動には、思春期を思いかえすことが出来ます。

 

第6回(2002年)

バガボンド 

バガボンド(1)(モーニングKC)

バガボンド(1)(モーニングKC)

 

 1600年、新免武蔵(しんめんたけぞう)は幼なじみ本位田又八に誘われ、立身出世を望んで故郷の村(作州・吉野郷宮本村)を出たが、関ヶ原の戦に敗れた。幼い頃より母の愛情も知らず、父には命を狙われ、村人には鬼の子として忌み嫌われ、生きる意味を見出せずにいた。しかし、沢庵に自分の存在を認めてもらい、再び剣の道に生きる志を立て、名乗りを「宮本武蔵」に改め、天下無双を目指し流浪の旅に出る。

スラムダンクで有名な井上雅彦による「武蔵」を題材にした漫画。天下無双を目指す武蔵の強い思いと、行動に胸を打たれることが多い。そしてライバル小次郎との戦いも息を飲む。彼らの剣に生きる姿勢と思考からは多くのことを得られることでしょう。

 

第5回(2001年)

陰陽師

陰陽師 1 (ジェッツコミックス)

陰陽師 1 (ジェッツコミックス)

 

 平安時代。人と鬼とが共に生きた時代。まだ幼い安倍晴明は、師でも見抜くことができなかった百鬼夜行の出現を発見し、禍を未然に防ぐ。そのことがきっかけで陰陽頭でもある師・賀茂忠行に認められ、最強の陰陽師としてその名を轟かせる。式神を操り、時に怨霊をも鎮めてしまう彼だが、公家や高僧からはしばしば嫌われることもあった。そんな彼が唯一心を許す男・源博雅。晴明は博雅と共に、都で起こる様々な事件を鮮やかに解決していく。 

日本史・陰陽道・呪術・魑魅魍魎などの世界観が好きな方は一度は読んで見てほしい作品。主人公である安倍晴明のミステリアスな雰囲気に引き込まれつつ、サブキャラである晴明の友人の天然さに少し顔がほころんでしまう。

 

第4回(2000年)

 西遊妖猿伝

西遊妖猿伝 西域篇(1)

西遊妖猿伝 西域篇(1)

 

隋末の大乱によって天涯孤独の身となった少年・孫悟空は、強大な妖怪「無支奇」より「斉天大聖」の称号を授かり、民衆の怨念のために権力者と戦うことを宿命づけられる。群雄劉黒闥の配下の若者・紅孩児や「斉天玄女」の称号を持つ美少女・竜児女との出会いによって、金角・銀角兄弟率いる山賊や唐の李世民らとの戦いに巻き込まれていく。唐の太子の暗殺を目論む紅孩児らとともに宮城にて破壊活動を強行しお尋ね者となる悟空だが、その間運命的な因縁により旅の僧玄奘と幾度か顔を合わせ、国禁を犯してまで天竺取経を目指す玄奘の信念に惹かれるようにその後を追うのだった。 

まだこの作品については読めていないが、友人が言うには「西遊記を扱った作品は数あれど、原作を超える作品はこのマンガしかない」とのこと。超大編のマンガであるため、時間を見つけてしっかりとその世界観に入り込んでいきたい。

 

第3回(1999年)

MONSTER

MONSTER完全版 volume.1 (ビッグコミックススペシャル)

MONSTER完全版 volume.1 (ビッグコミックススペシャル)

 

1986年、天才的な技術を持つ日本人脳外科医・Dr.テンマは、ハイネマン院長の娘エヴァと婚約し、ゆくゆくは外科部長から院長という出世コースを掴みかけていた。医師として漠然としたジレンマを感じつつも、深く考えることなく手術を重ね、研究に打ち込んでいた。
そんなある日、西ドイツ(当時)・デュッセルドルフのアイスラー記念病院に、頭部を銃で撃たれた重傷の少年ヨハンが搬送されてくる。Dr.テンマは、院長の命令を無視してオペを執刀し、ヨハンの命を救う。しかし、院内の政治力学によって、テンマの順風な状況は一変し、出世コースから転落する。そんな中、院長、外科部長らの殺害事件が発生。同時に、入院中だったヨハンと彼の双子の妹が失踪する。
1995年、外科部長となり職務に励んでいたテンマの前に、美しい青年に成長したヨハンが現れる。テンマの患者ユンケルスを目の前で何の躊躇もなく射殺し、過去の殺人を告白するヨハン。殺人鬼を蘇らせてしまったと自らの責任を感じたテンマは、怪物ヨハンを射殺するために、ヨハンの双子の妹アンナに再会することを企てる。殺人犯の濡れ衣を着せられ、キレ者のルンゲ警部に目をつけられたテンマは、ドイツ国内を逃亡しながらヨハンを追跡する。 

浦沢直樹の作品の中でも屈指の名作。ゾクゾクと背筋が凍るようなストーリー構成に目が離せなくなってしまう。異常な精神の持ち主であるヨハンが起こす次々の両規定な殺人劇に手に汗握りつつ、それを追う主人公との壮絶なやりとりに引き込まれること間違いなし。

 

第2回(1998年)

坊ちゃんの時代 

新装版『坊っちゃん』の時代

新装版『坊っちゃん』の時代

 

東京のビアホールでの喧嘩をきっかけに親しくなった、漱石、森田草平、荒畑寒村、堀紫郎、太田仲三郎を中心に、『坊っちゃん』が完成するまでの経緯と当時の世相を描く。なお、この部のみ、自らが「坊っちゃん」のモデルであると主張した太田による手記『明治蹇蹇匪躬録』(めいじ けんけん ひきゅうろく)を原典としている、という設定だ。雑誌連載当時は『「坊っちゃん」とその時代』というタイトルだった。 

夏目漱石が著書である「坊ちゃん」を着想するところから、書き上げるまでの有様を主軸としながら、明治時代の知識人たちがどのように考え、どのように生きてきたかを楽しめる作品となっています。過去の名作の根幹になる部分に触れることができたような気がします。

 

第1回(199t7年)

ドラえもん

てんとう虫コミックス ドラえもん 全45巻セット

てんとう虫コミックス ドラえもん 全45巻セット

 

何をやらせてもまるで冴えない小学生の野比のび太。お正月をのんびりと過ごしていると、机の引出しが開いて中からネコ型ロボットのドラえもんと、のび太の孫の孫のセワシが未来から現れた。セワシの話によると、のび太は成人後も数々の不運に見舞われ、起こした会社の倒産により莫大な借金を残し、子孫達を困らせているという。セワシはそんな悲惨な未来を変えるために、ドラえもんをのび太の世話役として連れてきたのだった。 

日本人でこのマンガを知らない人はいないんじゃないでしょうか。もはや言わずもがなの不朽の名作。第1話ってなんだっけ?とふと思った方は手にとってみてください。

 

 

さすがに18年分ということで長くなってしまいましたが、いかがでしたか?やっぱり大賞作品だけあって、知っているものも多かったですね。とはいえ、まだまだ読めていない漫画もあるので、時間を見つけて読んでみたいと思います!

 

また、もうすぐ第19回の手塚治虫文化賞の最終選考も始まります。今年は一体どんな作品が大賞をとるのでしょうか?

 

/im0man

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