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ゆとり3.0

実験ブログ-WEBとシェアハウスと時々せんぺろ-

「顔が思い浮かぶ身近な人のためにサービスは作るべき」--家入一真×BASE鶴岡裕太のトークセッションがほっこりした(書き起こし)

書き起こし

昨日(3/2)、App Store銀座店で、家入一真氏とBASE代表鶴岡裕太氏とのトークイベントに参加してきました。内容も楽しかったですが、家入さんと鶴岡さんの二人の関係性がすごくほっこりしたので、書き起こしました。あ〜すげえ楽しかったです。

※一部読みやすくするために編集しています。

 

 

登壇者はこちらの3名

家入一真

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シリアルアントレプレナー(連続起業家)。1978年福岡県出身JASDAQ上場企業「paperboy&co.(現GMOペパボ)」最年少上場創業社長。国内最大手クラウドファンディング「CAMPFIRE」代表取締役。スマートEC「BASE」共同創業取締役。カフェプロデュース・運営「partycompany Inc.」代表取締役。スタートアップベンチャー投資「partyfactory Inc.」代表取締役。モノづくり集団「Liverty」代表。現代の駆け込み寺(シェアハウス)「リバ邸」を全国に作るなど、リアルやネットを問わず、カフェやウェブサービスなど人の集まる場を創っている。50社程のスタートアップ・ベンチャー投資も行う。「起業」「モノづくり」「新しい働き方」「これからの生き方」「引きこもり」などをテーマとした講演を多数おこなっている。

 

鶴岡裕太

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BASE株式会社 代表取締役CEO
1989年生まれ、大分県出身。東京工科大学 中退。
大学在学中にクラウドファンディングのcampfireを運営するハイパーインターネッツ社でエンジニアのインターンとして働いた後、paperboy&co.創業者 家入一真複数のサービスを立ち上げ、バックエンドのプログラミングやディレクションを行う。2012年12月にBASE株式会社を創業。国内最大級のネットショップ構築ツール「BASE」のショップ開設数は現在100,000店舗(2014年10月時点)を突破。

 

平野武士(モデレーター)

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ブロガー。TechCrunch Japan、CNET JAPANなどでテクノロジー系スタートアップの取材を続け、2010年にスタートアップ・デイティング(現THE BRIDGE)を共同創業。1977年生。(株)THE BRIDGE代表取締役

 

ダイジェスト 

  • その辺に落ちてる石でも売れるBASEの魅力
  • BASEはカフェで作った話
  • Libertyで生まれた顔面広告
  • 鶴岡氏はエンジニアと嘘をついていた
  • 結局誰も持っていない「巻き込み力」の話
  • 顔が思い浮かぶ身近な人のためにサービスは作るべき
  • 10回打席にたって10回ホームラン打つなんておこがましい。9999回は空振りですよ。

 

 

 自己紹介からスタート

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平野:すみません、最初にちょっとだけ質問してもいいですか?THE BRIDGE知ってるって方どのくらいいらっしゃいますか?(会場でほぼ誰も手を上げない)・・・やべ(笑)THE BRIDGE・・・THE STARTUP知ってるって方!・・・アウェイです、フフフ(笑)えー今日は、私の方がモデレートでこちらのお二人の創業期のストーリー、あとはBASEについてのお話などを1時間させて頂こうと思っております。

それでは・・・フフフ(笑)予想以上にすごいアウェイだったな(笑)最初に軽く自己紹介から始めたいと思います。じゃあまず最初に鶴岡さんからお願いします。

 

鶴岡:はじめまして。鶴岡と申します。本日はよろしくお願いいたします。えっと・・・緊張しますね(笑)場所がちょっとね、おしゃれすぎるのでね。BASEという会社の今は代表をやっていて、約2年くらいですね。サービスでいうと、今はBASEをメインでやっていて、この春からPAY.JPというサービスが始まるんですけど、BASEは簡単にいうと誰でもネットショップが作れますっていうサービスで、それこそApp storeで「BASE」って検索してもらうと出てくるので、ダウンロードしてもらうとすぐに1-2分とかでネットショップが作れますというサービスです。で、そのBASEを作るときに、今横にいる家入とかと一緒にサービスを立ち上げているという経緯になっています。詳しい話とかはこの後出てくると思うので、本日はよろしくお願いします。

 

平野:それでは、家入さん。

 

家入:自己紹介ってヤダよね。えーと、そうですね。なんか色々とやってます。ここにいる鶴ちゃんとか、あ、僕は鶴ちゃんって呼んでるんですけどね。まあいろんなWEBサービスを立ち上げたり、最近だとリバ邸というシェアハウスを全国に立ち上げたりしています。どこか行き場所を失くした、例えば学校に行きづらいとか、会社に行ってないとか、行き場所がない子達が集まるシェアハウスを全国でやっていたりしています。何やってんだろうね僕(笑)

 

鶴岡:上場社長ですよね!最年少上場社長ですよ、当時の。

 

家入:元々、そうですね、はい。まあ、後々触れていこうかなと思います、はい。

 

平野:ありがとうございます。家入さんは、私ももうかれこれ2年くらい家入さんの記事をよく書いています。私なんですけれど、THE BRIDGEをやっている平野と申します。今日は、スライドを用意しろと言われたんですけれど、全く時間が無くてですね、気づいたらロゴだけになってしまいました。あの、よくこういう場所に来ると、皆THE BRIDGE知っててくれて嬉しいなってなって終わるんですが、今日は完全にアウェイということなので簡単に自己紹介をしますね。

私元々、Tech Crunchだったり、CNETっていうWEBメディアがあるんですけど、そこのところで取材をずっと続けていまして、今横にいる家入さんだったり、鶴岡さんのようないわゆる起業家の方をかれこれ7-8年くらい、色んな人のおケツを追っかけて取材をしています。僕らのメディアというのが、ニュースも書くんですけれど、業界と投資家を出会わせるというのをゴールに持ってます。

この二人についてですが、学生の鶴岡さんと家入さんが出会って、その時はもちろん家入さんは起業家の先輩なんですね。リソースを渡せれる、お金も渡せるし、人も渡せる、こんな投資家の人と何かやりたいという人が出会うとBASEみたいなサービスが生まれたりするんですね。鶴ちゃんのところって今何人くらい人がいるんだっけ?

 

鶴岡:今30人くらいですね。

 

平野:30人くらいか。6億円の資金調達とかしてるもんね。人と人が出会うと、それだけの経済インパクトだったり、雇用が生まれる。僕らは、もっともっと起業家が生まれてほしいということで、彼らのおケツをおっかけております。こんなにちゃんと自己紹介したのは久しぶりです!(笑)ということで、今日のイベント前にちょっとBASEの紹介をしてもらいます。

 

 

その辺に落ちてる石だって売れちゃう「BASE」とは

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鶴岡:せっかくなので、させてもらいます!

 

家入:僕がしようか?

 

鶴岡:大丈夫です、僕がやります(笑)さっきも軽く説明したんですけれど、ネットショップを誰でも簡単に作れる、僕とか、メンバーの母親とかでも簡単に作れますというコンセプトでやっていて、iphone一つあれば、ネットショップが開けます。で、それ以上でも以下でも無くて、ただネットショップが作れますというシンプルなWEBサービスです。

BASEのアプリをダウンロードしてもらえると、事例もいくつかあるので、こんな風に簡単に作れるんだなってのを見た上でネットショップを開いて自分の売りたいものを売ってもらえたらなと思っています。

 

平野:家入さんは何かある?

 

家入:補足すると、多分、俺なんか、私なんかショップ運営なんか関係ねえよって方はたくさんいるとおもうんだけれど、実はそんなことなくて、例えばBASEを使ってどんな人が物を売るかっていうと、例えば趣味でアクセリー作ってた人が、今までは自分のために、誰かにあげるために趣味でやってきたって人がBASEをやると意外と売れたとか、例えば家で実った柿をたまたま出すと売れたとか、僕はそのへんに落ちてた石を売ったんですよ。

 

平野:石ECだよね(笑)

 

家入:5-6個売れたんですよ。

 

平野:5-6個売れたの!?あれが!?

 

家入:うん。ありがたいことにね。石を売るのもいいし、まあなんでもいいですよね。

 

平野:何年前だっけ?BASEを作ったのは。

 

鶴岡:2年ちょっと前ですね。2012年の冬なので。

 

 

BASEはお母さんのために生まれた

家入:なんでこのサービスが出来たのかっていうのがすごく大事なんだけれど、お母さんでも作れるネットショップというのがコンセプトなんだけれど、これがすごく良くてね。鶴ちゃんのお母さんは大分県で、洋服屋さんをやっていて、ネットで売ってみたいけど、難しそうだし、お金かかりそうだし、Yahoo!ショップもよく分からないし、どうにかならないのか?というのが最初悩みで、それを鶴岡くんが、そんなお母さんみたいな悩みを持つ人は日本中に一杯いるんじゃないかと、じゃあそれを解決するサービスがあればいいじゃないかと出来たのがBASEですね。このストーリーがすごく良かった。ここで別に鶴ちゃんが楽天ショップをやるとかでも別に良かったんですよ。そしたらお母さんは喜ぶんだから。でも日本中にいる同じ悩みを持つ人は喜べない。

 

鶴岡:めっちゃ良いこと言いましたね。

 

家入:めっちゃ良いこと言った。もう帰ってもいいじゃないかな。

 

平野:ダメよ!(笑)まだ早い!まだこれからですから!じゃあ、というわけで、お二人のそういう創業当時のストーリーだったり、あと色々ね聞いていこうと思いますが。あ、もう一個だけ(会場の方に)聞かせてください。このお二人は僕が見ていても起業家の中でもかなりのスピードで成長していった、本当にスタートアップという感じの方々なので、大変参考になるのではないかなと思います。

 

鶴岡:僕は元々、BASE作る前に大学を去年の春に辞めていて、24歳の時ですね。その3年くらい前にCAMPFIREっていうクラウドファンディングのサービスがあるんですけど、それが家入ともう一人石田さんが代表でやっていて、そこにエンジニアとしてインターンで入ったのが始まりですね。

 

平野:一番最初のインターンの時って、どこでそれを見つけたの?

 

 

「ハッタリ力」と「プログラミングって案外出来る」

鶴岡:最初は家入さんのTwitterで見て、エンジニア募集というツイートですね。僕エンジニアじゃなかったんですけどね。石田さんに面接でエンジニアって言ってしまって(笑)あたふたして答えたから、これ落ちるだろって(笑)そしたらなんか受かっちゃって。明日から来てって言われました。そういえば、家入さんが面接とかすると思ってたんですけど、居なかったですね。

 

家入:だって僕、「この人誰だろ・・・」って思っちゃってたもん。

 

鶴岡:ひどいですね(笑)採用されて1週間後にフラッと家入さんが現れて、「あ、噂の家入さんだ」と思ってたら、誰とも話さずに端っこの方で一人で仕事始めたのを見つけて挨拶に行きました。

 

平野:家入さんあれだよね。石田さんと一緒に作ったCAMPFIRE自体、ルノアールで作ってたよね?

 

家入:うん。喫茶店のね。僕タバコ吸っちゃうんですけど・・・タバコ、吸えるんですよね、ルノアールは。タバコ吸いながら延々と仕事できるんで。

 

平野:その当時はもうオフィスとかあった?

 

家入:CAMPFIREは無かったね。立ち上げ当時はオフィスなんて無いから、1杯のコーヒーでどれだけ粘るか、みたいなね。無料のお茶何回もおかわりもらうっていうね。

 

平野:え!あのお茶何回も出てくんの!?

 

家入:うん、何回も出てくる。

 

平野:まじで!?い、いい店だね。

 

家入:うん、いい店だよね。

 

鶴岡:(話を戻して)まあ、そこ(CAMPFIRE)で出会って、エンジニアじゃないってことがバレるわけですよね、すぐ。書けないんでコード。でも凄い良い会社で、凄い教えてくれるんですよ。で、結構1-2ヶ月くらいあればプログラミング出来るようになって、簡単なやつですけどね。それでサービスの開発とかしてました。こんな風に強引に入ってエンジニアリングを覚えたんですけど、隣に家入さんが、MacBookのアップルロゴのところに「あなたのステッカーを◯◯cm▲▲円で貼ります」みたいなWEBサービスを始めていて、ある日家入さんからDMが来て、シール作ってって来たんですよね。CAMPFIREでエンジニアとして入ったのに、家入さんが個人的に作ってるサービスのシールを作ってとか言われて、画像データが送られてきて作ってましたね。

 

平野:なんで家入さんは鶴ちゃんにシール作らせたの?

 

家入:だって僕、エンジニアとか知らなかったんだもん(笑)なんか、鶴ちゃんってほんわかしてるから、ほんわか担当なのかなって。

 

平野:ほんわか担当ってなんだよ!(笑)

 

鶴岡:確かに家入さんが、飼ってたカメ。家入家が見捨てたんですよね、カメを。それがCAMPFIREオフィスにあって、僕はそれに餌をあげるって仕事をしてました。

 

平野:確かにいたんですよね。オフィスに。爬虫類とかも結構いるオフィスで。

 

家入:この前死んじゃったんだよね・・・

 

平野・鶴岡:・・・えっ?か、悲しい・・・

 

家入:・・・うん。カメ吉とカメックス

 

鶴岡:まあ、そんなカメを飼ってたわけですよね。だから何してたか分からなかったと思います。

 

平野:CAMPFIREでは、エンジニアの勉強はしたけれども、シールとカメを育ててたんだ(笑)

 

鶴岡:そうですね。しかもシールもCAMPFIREの仕事じゃないですからね。でも一応CAPMFIREではコード書いて、ちょっとだけですけど、開発してましたね。

 

家入:ここで大事なのは、「ハッタリ力」みたいなところだね。エンジニアじゃないのに、エンジニアですと嘘をついてまで、まあ嘘は良くなけれどね。

 

鶴岡:まあでも、それがスタートアップの良さですね。ハッタリ勝負みたいな。

 

平野:確かに確かに。

 

鶴岡:あとは、プログラミングが案外出来るっていう。やろうと思えば。エンジニアとして採用されてるのでこっちは、もうどうしようもないですよね。カメに餌あげてればいいわけじゃない。ちゃんとコード書け!っていうプレッシャーを受ければ1-2ヶ月もあればHTMLくらいは書けるようになる。

 

家入:確かにね。だって本屋に行けば1週間で出来るPHPとか1週間で出来るとか無料でも出来るシリーズ結構あるじゃん。あんなの買ってきて、1ページ目から順にやっていけば絶対誰でも出来るよね。

 

鶴岡:そうなんですよね。スーパーエンジニアにはなれないけれど、ある程度まではできますよね。

 

平野:確かRettyの武田くんもPHPの本買ってきて覚えながら作ったらしいしね。

 

鶴岡:多いですよね。スタートアップの創業社長とかは案外自分でコード書いてる人も多いし、全然できないのに。

 

家入:だって僕が一番最初にロリポップというサービスは、本屋に行ったら「レンタルサーバの始め方」っていう本があったから始めたようなもんですからね。

 

平野:え〜!?それで作ってたの!?

 

鶴岡:その本すごいですね(笑)

 

家入:うん。まだペポパ社のオフィスにあるよ。

 

平野:そんなロリポップを使って、昔サービスのディレクターとかをやってたんですけど、ロリポップを10万円とかで売ってましたね。

 

家入:へ〜・・・10万円?

 

平野:・・・そう。月500円で借りて10万円で売ってた。めっちゃ儲かったありがとう!(笑)まあその話はおいておいて、鶴ちゃんはCAMPFIREで勉強したわけじゃん、エンジニアリングを。私が初めて会ったのは、あれはLibertyだっけ?広告やってる時だっけ?

 

 

Libertyで生まれた「顔面広告」の話

家入:Libertyっていうのは何かっていうと、働いている人とか、学校通っている人とか、主婦とか、肩書きとかはバラバラだけど、みんなそれぞれ空いた時間を持ち寄って集まったら何か小さいサービスでも作っていけるんじゃないかってのを実験的にやってたんですよね。

さっきのMacBookのロゴの部分にシールを貼って広告にするっていうのも、そこから生まれたサービスです、もし皆がMacBookの裏を広告にして生きていけたらどうですか?例えばスタバにいるだけで、お金が入ってくる、それで生活は出来ないかもしれないけれど、副収入は得れる。自由に働くためにはどうしたらいいかというのを探しるところです。

 

平野:あそこの中で僕が取材したのがね、一人「顔面広告」をやってる人がいたんですよ。

 

家入:そいつがね。何も出来ないんですよ。言葉悪けれど何も出来ないやつで、何も出来ないんだったらとりあえず顔面を広告にしたらどうかと。例えば顔面に広告を貼って1週間1万円。それで練馬から銀座を往復とかね。結構売れたんですよ。彼は一時期それで本当に生活してましたらからね。

 

 

BASEは六本木のパスタ屋で出来た

鶴岡:そういうのを作れっていうのが来るわけですよ、僕に家入さんから。で、言われてプログラミングでコードを書くっていうことをしてました。そういう生活が1年くらいですかね。5-6個くらいサービスをつくりましたね。

 

平野:すっごい過酷な環境だよね、それ(笑)

 

鶴岡:まあ、今考えたらそうですね。ブラックですよね。自由な働き方を求めたいのに、がっつりやるっていう(笑)そういう生活を1年くらいして、六本木のガストンアンドギャスパーっていうパスタ屋さんがあるんですけど、当時家入さんはそこの向かいに住んでいて、絶対にそこに居ると。そこでアポイントやってるんですよ家入専用伝票ってのがあるレベルで。

 

家入:1日中パスタ食ってんの俺。

 

鶴岡:そこに毎朝行ってコードを書くっていう生活でしたね。

 

平野:あそこが出勤場所だったんだ。

 

家入:なぜなら・・・あそこはタバコが吸えるから。

 

鶴岡:あと電源があって、ネットが飛んでるっていう。

 

平野:確かに家入さんって、今日ここにいらっしゃってお話聞けているんですけれど、本当に掴まらない方で有名で。どこにいるか分かんないですよね。

 

家入:そうだね。今日は頑張った。イベントもドタキャンとかたまにするしね。本当に申し訳ないです。

 

平野:ふふ(笑)まあ、Libertyの中で色々とプロジェクトが生まれていく中で、BASEってその中の一つだと俺は認識してるんだけれど。

 

家入:あぁ、そうだよ。

 

鶴岡:そうですね。色々WEBサービス作っていて、それこそ顔面広告とかCAMPFIREとかもやってきて。「BASEっていうサービスどうですか家入さん」と見せたんですね。そしたら「いいんじゃない?」と。まあ毎回そう言うんですけどね(笑)で、コードを書き始めて、だんだん出来てくるとしっかりとアドバイスをしてくれるんですよね。ここのボタンダサくない?とか、ここの文言もっとこんな感じのがいいんじゃない?とか。

 

平野:その時って大体一人でコード書いてたの?

 

 

結局持ってる人の少ない「巻き込み力」の話 

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鶴岡:最初の最初はもちろん一人ですけど、当時家入さんの周りにたくさんエンジニアの方やデザイナーの方がいらっしゃったので、仕事終わりに時間頂いて、アドバイスもらえませんか?とかコード書いてくれませんか?とかお願いしながら、夜中に作って2ヶ月くらいで作ってリリースしましたね。

 

平野:皆めちゃくちゃ協力してくれた?

 

鶴岡:協力してくれましたね。ただ、あれはめちゃくちゃ恵まれていて、もう家入パワーをフルに使うっていう。家入さんの周りに来てる人を家入さんより先に取るっていう(笑)優秀な人から取っていくみたいな(笑)学生なのでやっぱり人を集めるのが大変なんですよね。

 

平野:大体創業期の人たちはそこで困って、共同社長が見つからない、逃げられた、アイツ嫌いっていう喧嘩、殴り合いのやつをやるからね。

 

鶴岡:そうなんですよね。なので家入さんを使えるところは最大限使って。その、人との出会いがなんたらかんたらってあるじゃないですか。大事だな、と思いましたね。プログラミングも出来るし、それこそApp storeに掲載すれば一応世界中の人たちにアプローチ出来る環境はあるわけじゃないですか。そこから、やっぱりあと一歩自分たちでやらなきゃいけないので、そこは家入さんに協力してもらいました。CTOも家入さんの周りの人だし、COOも家入さんの部下だし。そういう意味では本当に出会いというのは大切だなと思います。

 

鶴岡:家入さんは鶴ちゃん見ていて、どう思ってるの?いっぱい居たじゃない、あの当時は。大学生とか起業したいっていう人は。その中で、鶴ちゃんがなんで良かったのか?

 

家入:それでいったら、もう。大多数の中のただの一人だったよ、彼も。何が違ったんだろうね、もちろんタイミングとかもあっただろうけれど。まあ、一つは、鶴ちゃんが僕が無茶振りすることを嫌とも何も言わずにかたっぱしから拾ってたってところかな。普通だったら「これって給料発生するんですか?」とかね。絶対言ってくるはずなんですよ。けど全く言ってこなかった。そしたら僕も何かしてあげたいなって気持ちになったんですよね。なにより、彼がそういう風に動く中で、だんだんと彼の周りの人たちが付いてきたんですよね。彼は謙遜して家入パワーとかいうけれど、結局彼がサービスを立ち上げて行く中で関わって行く人をBASEというサービスに巻き込んだんですよ。

 

平野:よく僕らの記事で、「起業するための10の法則」とかを書いたりすると時に巻き込み力とか人間力とかたまに書くんですけれど、持ってる人ほとんどいないよね。地で持ってる人とかいないんですよね。頭でっかちになっちゃって、なんかケンケン言っちゃう人が多くなってるなって。鶴ちゃんってなんかのほほんと。で、なんか気付いたら全部がさーって持っていっちゃうみたいな。

 

鶴岡:なんか一番せこいですね(笑)

 

平野:今思っているのは、偉くなった時に(のほほんとしている性格)を捨てないで、っていう。

 

鶴岡:大丈夫です(笑)暇だったんですよね、学生だったんですけど学校行ってなかったですし。ほんとすることなかったんで。休学してましたし。

 

家入:僕は早いところ辞めろって言ってたんですけどね。

 

鶴岡:しかもWEBサービスとかアプリって作って使ってもらえる瞬間が楽しくてやってるわけじゃないですか。家入さんと一緒にやると、ツイートしてくれるんですよ。ただの学生エンジニアが作ったサービスが作った瞬間に何千人に使ってもらえるんですよ。

多分こういう体験を繰り返しているからBASEみたいなユーザーに喜んでほしい!って視点で作れると思うんですよね。最初にユーザーを囲うのが大変じゃないですか、どのスタートアップも。そういう面では家入さんがそれまでブランディングを頑張ってくれたから。それをいいように利用させてくれましたね。

 

平野:なるほどね。じゃあそろそろ次の質問に。せっかくだからこの会場の・・・視線が怖いんですよね(笑)

 

 

質問タイム「利益ってどうなってるんですか?」

※ちょっと質問の意図が汲み取れなかったり、話が難しくなってしまっているので、読み飛ばしても大丈夫です。

 

家入:アウェイと思うからいけないんだよ、アウェイじゃないホームですここは!皆仲間!

 

平野:皆さんの中でぜひ質問したいと思うことがあればぜひお願いします。お!ではそちらの方お願いします。

 

質問者:ヤラシイ話でもいいですか?利益ってどうなってるんですか?

 

鶴岡:今ですか?そんなに出ていないですけれど、BASEでいうと2012年12月に起業して、3000万円くらい投資してるんですよ。ユーザーさんがいっぱい付いてくれると、それに期待してくれる投資家さんがいて、で今後伸びるよね、とか数字も伴うよね、というのを説明出来れば、すごく投資環境というのが日本は良くて、そしたら6億円投資してくれたりもしましたね。最近は売り上げも上がっていますが、当初はそんな感じでしたね。最近はそんな感じですよね、まあシリコンバレーに見習ってみたいな。

 

平野:最初にマーケットを取るっていうのが、基本的な考え方なので、そうでなければ普通にお金を借りて事業をやるといった感じですね。彼らがやってるのは、Jカーブという、とにかくマーケットを取るまで投資を続けていうモデルですね。ちょっと変わってはいるんですけれど。なんか難しい話になっちゃったね。

 

家入:利益ってそういう意味であってる?

 

質問者:あ、はい。

 

家入:なるほど。

 

鶴岡:そうですね。ん〜、結論利益は分からないですね。でもWEBサービスとかアプリとかって最初は絶対儲からないですよね。奇跡的にガーンッとApp storeの上の方に行くデベロッパーなんでごく一部で。

 

平野:Twitterが一番良い例ですね。あそこは上場するまでほぼギリギリの状態でやっていた。ずーっと皆がツイートするシステムを作って、サーバを補強して。でも、インフラが取れれば、あとは広告をやって儲けるといったことも出来ますしね。はい、ちょっと会場に振ってしまったこともあってか難しい話になってしまって申し訳なかったかなと。

 

鶴岡:ちょっと難しい話になっちゃいましたね。

 

平野:では、ちょっと戻しますか。どんな話がいいですかね。

 

 

顔が思い浮かぶ身近な人のためにサービスは作るべき 

鶴岡:作り手の魅力じゃないですか?家入さんいるし。クリエイターさんの凄さみたいな。

 

家入:えー。んー。作り手の魅力か・・・うーん。

 

鶴岡:じゃあ別のにしましょう(笑)WEBサービスを作る理由なんてどうですか。・・・でも理由なんて無いなあ。

 

家入:これさらっと言っちゃうと、毎回講演とかの時にも言ってるんだけれど、WEBサービスを作る時は身近な誰かの顔を思い出せってよく言うんですよ。鶴ちゃんの場合はお母さんだったけれど、お父さんでもいいし、彼氏彼女でもいいし、友達でもいいし、兄弟でもなんでもいいんですけど。その人が喜ぶかなって思うものを作るんですよ。

身近な人のために作ると、同じような悩みを持つ人や同じように喜んでくれる人が意外と周りにいるんですよ。そのためにはいきなり、30代の女性に向けた〜とか言っても、結局30代の女性って誰や!って顔も思い浮かばないじゃないですか。そんなもん作っても誰も喜ばないんですよ。それよりも顔が思い浮かぶ身近な人に向けて、何か喜ぶものをするといいんですよ。

逆にそのサービスが全然ヒットしなくても、身近な人は喜んでくれるんだから、それでハッピーじゃないですか。BASEも失敗したとしても、鶴ちゃんは悲しいけれど、鶴ちゃんのお母さんは喜んでくれるんですよね。

 

 

10回打席に立って10回ホームラン打つなんておこがましい

平野:家入さんは、これまでに山ほど作っては捨て作っては捨て・・・

 

家入:捨ててはない捨てては!

 

平野:あ、捨ててないのか。

 

家入:うん、放置はしているけれど。

 

平野:家入さんが作るサービスを、私記事にするんですけれど、本気か嘘かどっちか分からないんですよね。今でこそBASEはこういう風に大きくなってるんですけれど、ある六本木のBARで見せてもらったのが、石を売ってるECだったんですよ。「石を売ってるECだよ!」って見せてくるんですけれど。

 

家入:あれ石とECをかけてるって分かった?

 

平野:え、う、うん。分かったけれど・・・。この前もアンチ家入とかやってたじゃない?あれも本気なの?

 

家入:本気ですよ。ネット上に僕のことが嫌いな人ってたくさん居るんですよ。じゃあお金出してくれたら僕何もしなよ!って。だから1日3万円払ってくれれば何もしないですよっていうのを始めたんですよ。

 

平野:作り続けるモチベーションってどこから来るの?今後大変なこともあるわけじゃないですか。諦めずにやりきるっていうために、どうやってモチベーション作ってるんですか?

 

家入:僕モチベーションって言葉嫌いなんですよ。モチベーションなんて元々無いですし。諦めないためにっていうけれど、逆に一回立ち上げたら、続けなければいけないっていう強迫観念に皆やられるんですよ。だから最初の一歩を踏み出せないっていう人たくさんいると思うんです。すぐ責任は〜とか言われるしね。そして、新しいことをやりたがらないっていうか。義務とかそんなの抜きにして、誰か1人のために作り始めたらいいんだと思いますよ。そしたらあとはやるだけ。BASEも、やり始めたらただやるだけ、そこにモチベーションなんて無いと思うんですよ。勝手に俺がそう思ってるだけなんだけど(笑)ねえ、なんか言ってたよね、「俺はもうやるべきことをやるだけです」って(笑)

 

鶴岡:フフ(笑)まあ、そんな感じです(笑)でも、なんですかね。僕は楽しいんですよね、単に作ってて。凄くないですか?六本木のカフェで、そのカフェが流してるWiFiを泥棒みたいに使って、インターンで学んだプログラミングで、チャチャチャってコード書いて作ったら15万人使ってくれるんですよ。これ以上楽しいことはないんじゃないですか。

 

平野:そういうこというと・・・勘違いする人も出てくるから(笑)そんなに簡単じゃないでしょ。

 

鶴岡:もちろん、そんなに簡単じゃないですけれど、運も良かったというのが大前提ですよ。ザッカーバーグだって、酔っ払って作ってるってわけじゃないですか、Twitterだってメモ書きしてたのをコードに起こしただけですし。そんなもんですよね。

 

家入:うん。僕は、そんな簡単じゃないですよ、って人は10回打席に立って10回ホームラン打とうとしてる人だと思うんですよ。そんなのはね、おこがましいわけですよ。千回一万回打席に立って、1-2回ホームラン打てるかなってくらいです。9999回は空振りだったりするわけですよ。そのくらい打席に立つことから始めないとだめですね。

 

 

最後にほっこりした話 

最後に、セッションの後に少しだけあった会場からの質問でほっこりする場面があったので、紹介します。

 

質問者:今までで、喧嘩したこととかあるんですか?

 

鶴岡:おお〜、いい質問ですね。

 

家入:うん、いい質問だよね。

 

鶴岡:結論、喧嘩したことなんて無いですよね。

 

家入:うん。

 

鶴岡:家入さんって怒らないんですよ(笑)

 

<了> 

 

トークセッションはちょっと洒落た雰囲気の場所もあってか最初はピリッとした緊張感があったけれど、 家入さんと鶴岡さんのお二人の関係性がすごく良いこともあってか最後の方はなんだかほっこりしてしまった。

インターネットを使って世の中をシンプルにしていこうとしている鶴岡さんが手がける新たなサービス「PAY.JP」もこの春リリースされるということで今からすこぶる楽しみです。

 

「身近な人のためにサービスは作る」この一言はシンプルだけど忘れがちなので、しっかりと心に留めておきたいです。

 

/im0man

 

 

<家入一真氏著書>

バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者

バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者

 

 

 

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